ホテル選びのプロ・にしだ☆としこがおすすめするちょっとリッチな大人旅行 紳士・淑女のホテルの遊び方

旅行で一番悩むのが“ホテル選び”ですよね。用途に合わせたホテルの選び方や、ワンランク上の楽しみ方をホテルの専門家がご紹介します。

 
料理のお品書きがなかった…

先日従妹の結婚式があり、某ホテルの和食レストランで、身内だけの披露宴に出席しました。お料理をとてもおいしくいただいたのですが、帰宅して母にこんなお料理だったよと話そうとしたところ、漠然としか思い出せず、お品書きがあればなあと思った次第です。尋ねたところ、「披露宴のメニューはカップルが100組あれば100通りのメニューになるので、これといって決まったメニューはない」とのこと。せっかくホテルの料理長が特別な日のために考えてくださったメニュー、お品書きもいい記念の品になるのではないでしょうか。


もう1点、お料理の中で特においしかった一品を食べたあと、次のお料理を持ってきてくださった方に「とてもおいしかった」と一言お伝えしたら、すばらしい笑顔が返ってきてすごく嬉しくなりました。一緒に食事をしているメンバー内でのおしゃべりでは今のお料理おいしかったねなどと話しているのに、レストランの方に直接お伝えする人があまりいないのはちょっと不思議だなと思います。(まりぃ)

ホテル選びのプロ・にしださんからの回答

まりぃ様、こんにちは。いつもありがとうございます。とてもおいしいお料理だったのですね。 お品書きがあれば、お母様との楽しい時間が、さらに大きくなったかもしれませんね。

「披露宴のメニューはカップルが100組あれば100通りのメニューになるので、 これといって決まったメニューはないとのこと」

全てのカップルに全て最高のメニュー、このホテルの和食レストランのお料理は、 ほんまにおいしいんでしょうね。つい大阪弁になりました。

ところで、決ったメニューがないことが、お品書きがない理由にはなりません。 まりぃ様がさらに聞きたいと思われたのもごもっとです。メニュー、お品書きを別の近い言葉にすると、レシピです。 料理をするためには、必ず必要ですので、ないわけはないのです。なかったのは『お客様用のお品書き』です。

さて、お客様用のお品書きがなかった理由を考えてみましょう。 まずメニューが料理長の頭の中だけに存在する場合です。紙やパソコンに書き出さない理由は、 例えば時間が足りないのか、言葉にするのが苦手なのか、それはよく分かりません。 もしそうならば、料理長以外の人々にとっては、メニューはないことになります。

次に、調理開始直前にメニューが決るケースです。お客様用のお品書きを制作するには、 当日の2週間ほど前に、品書きの印刷作業にとりかからなければなりません。 ところが、100組あれば100通りのメニューを出すくらいですから、食材の仕入れは市場の状況によって毎日毎日変わっているかもしれませんね。 だとすれば2週間も前にメニューを決めることはできません。

さらに実際に調理に取りかかってからでも、食材を最高に活かすために、多少の変更を行なっているのかもしれません。 書き出したメニューと出てきた料理が違うことになるので、ホテルの方針としてお品書きを出さないことにしているのかもしれません。

あるいは、早くから仕入れを確定し、メニューも決まっているのに、お品書きが無い場合。 ホテルが用意するお客様用のお品書きは、1通数百円からの料金が発生します。 お品書きは不要と、主催者が判断したのかもしれません。主催者とは結婚式を挙げられたご本人様方です。 例えば「そんなきっちりとしたものでなくてもいいのに」とお考えになり、メモとかコピーとかでもいい、とおっしゃるお客様がいらっしゃいますが、ホテルも商売です。 お品書きも婚礼商品の一つですから、商品にならないものを出すわけにはいきません。それでも当日、会場で「どうしても欲しい」とお願いすれば、 コピーなりをくれる可能性はあります。

他にも様々な理由があるかと思います。何が事実なのかは、私には分かりませんが、一番よくご存じなのは、 もしかしたら結婚式を挙げられたご本人様方なのかもしれません。

さて、もう1点のおいしいお料理のご体験

「お料理を持ってきてくださった方にとてもおいしかったと一言お伝えしたら すばらしい笑顔が返ってきてすごく嬉しくなりました。」

美味しいと、レストランの方に直接お伝えになられたのですね。とても素晴らしいご経験をされたと思います。 そのレストランのスタッフは「この仕事をしてきて良かった〜!」と思った瞬間だったのかもしれません。 まりぃ様の『美味しい』とスタッフの『嬉しい』のかけ算の法則で、その日一番の幸せを得られた方は、まりぃ様だと思います。

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プロフィール

にしだ☆としこ

コミュニケーションコーチ/ホテリスト。兵庫県尼崎市生まれ。大阪体育大学卒業後、1985年の開業以来、都ホテル大阪(現在ウエスティン都ホテル大阪)に約16年勤めたのち退職。現在は鈴鹿国際大学で観光学科の講師を務めるほか、コミュニケーションのコーチングで企業研修などを行っている。 2000年より発行しているメールマガジン「ホテルの遊び方」は、現役のホテル業界人を始め8000人以上の読者を持つ。(ホームページ

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■ホテルの遊び方■ホテルは楽しく正しく遊ぶところです。ホテルの疑問、質問、裏事情、メールマガジンでホテルはあなたの身近になります。著者:にしだ☆としこ(西田淑子)コミュニケーションコーチ/ホテリスト
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