ホテル選びのプロ・にしだ☆としこがおすすめするちょっとリッチな大人旅行 紳士・淑女のホテルの遊び方

旅行で一番悩むのが“ホテル選び”ですよね。用途に合わせたホテルの選び方や、ワンランク上の楽しみ方をホテルの専門家がご紹介します。

 
「クラシックホテル」とは何ですか?
便利でオシャレな外資系のホテルが増えていますが、ここ最近「クラシックホテル」という名前をよく耳にします。流行とは逆行しているようにも思えるのですが、ちょっと気になります。一体「クラシックホテル」とは、どういうホテルをさすのでしょうか?できれば、その魅力もお聞きしたいです。

ホテル選びのプロ・にしださんからの回答

こんにちは、クラシックホテルですね。『ウィキペディア(Wikipedia)』によりますと、「日本において主として明治時代~第二次世界大戦前に創業し、戦前の建物を使用して営業しているホテルのこと」とあります。

日本にホテルが入ってきたのは、幕末の開国と同時です。その後、西洋の建築様式と、日本の建築様式が融合して、独自のデザインが誕生したわけです。クラシックホテルは、関東大震災や太平洋戦争などで消滅し、さらに経年による老朽化で、その数が減ってきています。いまや「文化財」としての価値が高まっています。

ホテルとしての機能や利用などは、一般のホテルと変わりはありませんが、建物そのものが「美術品」といえるかもしれません。何かをするよりも、そこで過ごすことを楽しむホテルといえるかもしれません。

神奈川県箱根にある『富士屋ホテル』は、1878年(明治11年)7月15日開業しました。明治期に横浜居留地に住んだり、日本を訪れる欧米人のリゾート地である箱根に誕生しました。

1891年(明治24年)に建てられた本館は、瓦ぶきの屋根で、明治初期のユニークな建築様式です。そして1906年(明治39年)に建てられた西洋館は、明治中期の典型的な建築様式です。

奈良県奈良市の『奈良ホテル』は1909年(明治42年)10月17日開業で、開業当時の建物で現在も営業をしている貴重なホテルです。

本館の玄関から全てが、当時の最高の資材や技術で建てられたもので、ロビーにある暖炉は鳥居がデザインされていて、かなりユニーク。正面の階段の手すりは、是非、手で1階から2階まで触ってみてください。継ぎ目がありません。 また本館の客室は、各々の客室がデザインが微妙に異なっています。明治の粋を楽しむにはまたとないホテルかもしれません。

兵庫県宝塚市の『宝塚ホテル』は、1926年(大正15年)5月の開業です。大正時代の建物が現存し営業しています。

神奈川県横浜市の『ホテルニューグランド』は、1927年(昭和2年)12月1日開業の昭和初期を代表する建物で現在も営業をしています。

それぞれの時代を代表する建築様式の建物で、今も営業をしているホテルです。時代を感じながら過ごすのも、ホテルならではの楽しみ方のひとつです。

おすすめホテル情報

日光金谷ホテル
このホテルで特筆すべきは、従業員の方の温かさです。歴史と伝統のある名門クラシックホテルであるにも関わらず、従業員の方がとても気さくで、適度に声をかけてくれます(とはいっても、くどくはありません)。良い意味でプライドを持って、接客を楽しんでいるからこそできる対応だと感じました。お世辞でなく本当にリラックスできました。

(これは2008年05月頃の口コミです)

万平ホテル
日本を代表するクラッシクホテル。部屋は大きく清潔で快適です。バスルームもゆったりとしています。夜はメインダイニングで値段は高いですが信州蓼科牛フィレステーキをワサビ醤油で食べました。とても美味しいですよ。

(これは2007年03月頃の口コミです)

プロフィール

にしだ☆としこ

コミュニケーションコーチ/ホテリスト。兵庫県尼崎市生まれ。大阪体育大学卒業後、1985年の開業以来、都ホテル大阪(現在ウエスティン都ホテル大阪)に約16年勤めたのち退職。現在は鈴鹿国際大学で観光学科の講師を務めるほか、コミュニケーションのコーチングで企業研修などを行っている。 2000年より発行しているメールマガジン「ホテルの遊び方」は、現役のホテル業界人を始め8000人以上の読者を持つ。(ホームページ

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■ホテルの遊び方■ホテルは楽しく正しく遊ぶところです。ホテルの疑問、質問、裏事情、メールマガジンでホテルはあなたの身近になります。著者:にしだ☆としこ(西田淑子)コミュニケーションコーチ/ホテリスト
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